嵐20210309

私は映画を観ることが苦手だし、好きではないです。なぜなら、私にとって映画を観ている時間はとても窮屈で退屈だから。
だけど好きな作品があります。
今日はその作品を映画館に観に行きました。
まさか、好きな映画を、映画館のでっかいスクリーンで観ることができる日がくるなんて思っていませんでした。「いつかでっかいスクリーンで観たいな」と願ったことすらないです。そのくらい考えてもいないことでした。だから、今日観れてとってもとってもとっても嬉しかったです。
映画を観たよ!という投稿をするのだから、感想を言わなきゃいけません。
難しいです。
映画の感想といえば、「面白かった」です。でもこの言葉はまったくピンときません。客観的に考えても、この映画は、ファニーもインテレスティングも当てはまらないと思います。次によくある感想は、「感動した」です。感動はしました。I was moved.自分の思考回路や感情を表現するとき、日本語より英語の方が速く浮かぶことがあります。そして正確です。私(の心)は動かされた。これ以上、この映画をどう形容するか考えるのはやめます。
私なりのこの映画の感想は、映画を観ている時間がとてもよい時間だった、です。心地よい時間でした。この映画は、詩的な映像です。私が考える「詩的」とは、文字であることとリズムであることです。あと、時間という概念が希薄であること。この映画は、文字でありリズムである、映像です。映画は映像です。この映画の描写は文字的です。建物が壊れる。手を叩く。血が出る。ガラスが割れる。走る。抱き締める。そしてこの映画の描写はリズムがあります。耳から入ってくるリズム、水の滴り、アイスの咀嚼、建物の崩壊、二人の会話。目から入ってくるリズム、電車と車、地上の星、空っぽの部屋。文字とリズムを持つ映像。ところで、この映画には大したストーリーがありません。これは時間という流れの存在が現実より薄いからだと思います。唯一この映画の中で感じた時間は、崩壊するビルと新しく建設されたビル、二人の関係性。ストーリーがないとういことは、追わなきゃいけないものと、圧迫してくるものがないということです。このことによって、心地よさが生まれます。この映画は詩ではなく映像です。私は、詩的な映像が好きです。るんるんします。詩よりも詩的な映像の方が好きかもしれません。この映画は約2時間で、私は少し長いなと感じるけど、その欠点による不完全性を愛おしいと思うほどには気に入ってます。どちらにせよ、あっという間に終わってしまいます。みんなもぜひ観てみてね。普段からよく映画を観る人たちはこの映画を観てどう感じるのか、知りたいです。YouTubeにあるから(法的にダメですが)教えてくれたら送ります。終わり

 

 

 


メモにあった、本当はインスタグラムに投稿する予定だった