2023年の8月1日は雨が降った。 7時に家を発ち19時頃帰宅する。そのときのみ外の空気を吸う生活では、日々の天気や気温から受ける影響は小さい。新生活になって変化したことの一つだ。 毎年ただひたすらに強い日差しの降る8月1日が、心底憎かった。 今は好き…

国境の南、太陽の西

この小説はフィクションだ。なぜならハジメはイズミを深く傷つけ、彼女の表情を奪うことから始まったから。 「傷ついた分だけ優しくなれる」 そんなのは、嘘だ。 なぜなら私たちは傷つき、奪われることによって初めて誰かを傷つけ、何かを奪うことができるか…

アフターダーク

世界は広い、という表現よりも世界は沢山ある、という表現の方が正しいと私はよく思う。 そう、世界は沢山ある。なぜなら、人の数だけ世界があるから。 村上春樹は世界の多さを、善と悪という二種類の世界に例える作家だ。本当はもっと沢山、無限に世界はあ…

うさぎ

色んな人の色んな目を見た。目の奥をいつも見たかった。目の奥には意味があると信じてた。何かがあるんだって、私に対してかならずなにかを発信しているって。 色んな人の顔を見た。脳裏に焼き付けようとした。顔、顔、顔、顔。焼き付けたかった。思い出した…

無意味

彼が私に教えてくれたことは、人間関係において平行はないということだ。平行なんて存在しなくて、必ずどこかでちょぴっとズレてしまう。そして一瞬交わる。スピードも角度も交わりの数だけ異なるから、一瞬で過ぎ消え去る垂直な交わりもあれば、まるで永遠…

精神的な話

対他のスポーツと対自のスポーツについて。対他のスポーツは言い換えると相手と接触するスポーツだ。柔道、ボクシング、フットボール、バスケ。私は中学生の頃バスケ部に所属していたが、バスケに対してはなぜか苦手意識がある。技術の話ではない。大体いつ…

平穏で健康で内省的な生活

今年の夏はすごく穏やかで健やかな生活を送っている。 朝の8時頃に起床して、調子が良い日は大学の図書館に行き、あまり良くない日はお家にいる。勉強したり本を読んで、夕方からバイトに行く。その後はまた勉強したり本を読んで眠る。週に1日もしくは2日は…

眠たいメモ

他人に対して無制限に優しい人は、自分に対して無制限に厳しい人であると思う。そしてそういう人は例えば「宗教的である」と形容されたりする。 この「厳しい」とかいう価値、意味を批判されたとしても私はそう思う。 こういう人には死ぬまでならないと思う…

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村上春樹とレヴィナス 東洋的世界観と西洋的世界観について。よく言われている自明のことだが、東洋的世界観とは、二つの世界、例えばこの世とあの世、現世と来世、のような二つの世界の境界線が緩やかであることだ。今はちょうどお盆の時期になるが、お盆に…

嵐20210309

私は映画を観ることが苦手だし、好きではないです。なぜなら、私にとって映画を観ている時間はとても窮屈で退屈だから。だけど好きな作品があります。今日はその作品を映画館に観に行きました。まさか、好きな映画を、映画館のでっかいスクリーンで観ること…

0706

6:42起床。四年生にもなって1限である。かなり受けたい授業だったから仕方ない。向かう。 今日も電車で寝た。 キルケゴール。そういえば去年の今頃少し傾倒していたかも。私は安直にキルケゴールが好きなんだけど、アウグスティヌスにもそれと同様のものを感…

0705

久々に素面で寝たら、あり得ないくらい寝つきが悪く、何度も目が覚めた。眠ることが難しいときはかなり辛い。不在着信が溜まっていた。 メンヘラにさせる相手が悪い、というテーゼはよく聞くけど今回もそれを思い出す。他人に期待をしないことをもっと徹底し…

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「どんな音楽好きなの?てか、貴方音楽聴いてるイメージないや。」 「音楽好きだけど、普段イヤホンとかしないからねー。ちゃんと世界の音を聞くべきだと思うよ。」 「電車の音とか?」 「そうそう。」 昔、最も信頼している学科の友人が言っていた。こうい…